研究書に限らず,広い領域で是非講読して欲しいお勧めの本や若干のコメントを紹介していきます。

高根正昭『創造の方法学』講談社(現代新書553),1979年。


清水幾太郎『本はどう読むか』講談社(現代新書297),1972年。


夏目漱石『私の個人主義』講談社,1978年。


漱石の著作というよりは講演集として編集されたもので,所収される明石での講演「道楽と職業」(明治44年),学習院での講演「私の個人主義」(大正3年)は特にお勧めである。「道楽と職業」では,価値論,もっといえば労働価値説の側面が備わっており,まるで経済学原論でも読んでいるかのようである。現在の限界効用仮説に基づく分析からみれば古臭いかもしれないが,生きていくというよりは就職するといった今日に生きる私たちにはむしろ新鮮に映るかもしれない。

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 国際金融論・金融論の担当として、2012年9月に愛媛大学に赴任しました。

 研究領域については、銀行原理に基づく貨幣供給理論をコアにして、簿記原理から説く金融の世界を構築しています。大学院時代には、市中銀行の行動がマネーストックに与えるメカニズムと影響について研究してきました。

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